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【レクリエーション】
レクリエーションの語源と意味
![]() レクリエーションとはもともとどのような言葉なのでしょうか。カタカナですから外国から来た言葉であることは想像がつきます。でも、それゆえに、日本語のレクリエーションは少し違った意味でとらえ続けられているようです。現在、日本でレクリエーションという言葉を聞くと「ゲーム」や「ドライブ」「ショッピング」といった余暇活動のみを示すことが多いようですが、どうやらそれだけでは本当のレクリエーションの意味をなさないようです。 ![]() レクリエーションの大切さを考えるとき、レクリエーションを単なる「活動」としてだけ見てしまってはその価値がなくなってしまいます。最初の語源に基づき「人間性の回復」という点に着目しなくては、なぜレクリエーション活動を行うことが大切なのか、理解しにくいと思います。 何の為にレクリエーション活動を行うのか。それは「人間性の回復」の為であるといえます。疲れた心や体を癒すのは「楽しい」と思う時間を仲間や家族と過ごしたり、自分の好きな事をしたりして満足感や達成感、やる気や感情を持つことです。このプロセスこそがレクリエーションの本当の意味なのです。この目的、プロセスとしての意味を大切にする為に、専門家の中には「レクリエーション」と「レクリエーション活動」は別に考えようと唱える人もいます。活動は常に目的をもってされるものです。その目的が、単に「楽しもう」でも良いのではないでしょうか。 ![]() 楽しむことができ、満足感などの感情が表現できるものは「ゲーム」や「ドライブ」だけでではありません。時には「仕事・労働」であり、「家事」でもあるでしょう。つまり、レクリエーション活動は日常生活のどこでも存在するものなのです。だからこそ、レクリエーションは私たちの生活にとってかけがえのないものであり、機会なのです。病院や施設においても、「レクリエーションはゲームだ」という狭い考え方をせず、「利用者様、患者様の人間性を回復するものなんだ」という大きな意味を考え、意識しながら活動を勧めていくことがよいレクリエーション活動をサービスできる第一歩だと思います。 参考資料: 吉田圭一・茅野宏明「レクリエーション活動援助法」ミネルヴァ書房 2001年 |
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